みなさん、車検の整備ってなにやってるんだろう?って思ったことはありませんか?
車検といえば「高い」イメージがあると思いますが、今回はその中の整備について少しでも分かっていただけると嬉しいなと思い書かせていただきます。
まず、高いと感じてる費用の大半が税金なんです。
自賠責保険(強制保険です。これは絶対に必要です。 普通車で27840円)
重量税(その名の通り車の重量に対して金額が変わります。 例:よく見かけるひとつ前の型のZRR70Gのノアで32800円)
自動車税(これは毎年家に送られてきますよね。 納税していないと車検が受けられません・・・)
印紙代 小型・普通車は1700円~1800円
計 62440円
上記の費用は必ず掛かってきます。 実際には新しい車には殆どがエコカー減税になってるでしょうから初回車検の費用はもっと抑えられたりしますけど、少し年式が古くなってきた車にお乗りの方は上記に金額は最低限必要になってきます。
そこから整備費用と交換部品等に金額が加算されます。
当社の場合ですと(そのままノアの例でいきます)車検時の基本整備料金が22050円。 これに代行手数料10500円がかかりまして、さっきの金額と合わせますと94990円になります。
この例は本当に故障個所が無い場合やオイル類を交換しない場合です(;^ω^)
実際にはブレーキフルード等、必ず交換を推奨させていただいている箇所があります。
ん~、車検時の殆どが税金なんですね・・・。
しかも今って古い車になればなるほど重量税と自動車税が高くなっていくというク○ソシステムなんです。
例えば上記のノアが13年以上古くなった場合
自動車税(毎年払うもの) 39500円→45400円
重量税(車検時に払うもの) 32800円→40000
高くし過ぎじゃないですかね? (-_-;)
海外では古い車ほど優遇される国もあるというのに、物を大切にするという日本の美しい文化はどこにいってしまったんでしょうか・・・。
古い車はお金かかるよ~、さっさと新しい車買いなされ! と国を挙げてムリヤリ新車を買わせようとしてるのが見え見えです(-_-;)
確かに古い車って燃費もあまり良くないし、排気ガスもそんなに綺麗ではありません。
ですが、乗って楽しい「味」があるんです。
人がみんなそれぞれに個性があるように車にも個性があります。 どこかの部分に特化してバランスが悪く少し乗りにくかったり。
でも、現在の車ってみんな本当に優秀なんですよね。 変なクセもないし、本当に乗りやすい。 でも、みんな横並びに僕は思えてしまうんです。
フロントフェイス(顔)はどこのメーカーもそっくりだし、最近の車で乗り味で感動したのってルノー・ルーテシアくらい・・・。って外車ですね(^^ゞ
それって面白みに欠けませんか???
僕は少し変わり者と言われるくらいの方が好きです。 人も車も。
なので、古い車をキッチリ整備して乗ってる人って僕は大好きです。
クセがあって、時折グズついて・・・。 でも乗っていて最高に気持ちがいい。 いいじゃないですか。
「おりこうさん」ほどつまらないものってないですよ(^^;)
それに古い車がお金かかるイメージってあくまでイメージだと僕は思います。
意外と古い車って構成部品が少なく、壊れても電子制御化が進んでいないので、割と安く直るケースも少なくないんです。
それが現在の車は電子制御の塊ですから、コンピューター交換10万超えとかザラにあるわけです。
今や殆どの車種についているアイドリングストップですが、アイドリングストップ用の専用バッテリーもまた高いんですよね。
ハイブリッド車のバッテリーなんて目ん玉飛び出るほど高いです・・。
燃費がいいと言っても実際には超低粘度のエンジンオイルを入れて接地面が少ないタイヤを履かせアイドリングストップでエンジンを停止し、更にエンジンの出力を抑えているだけ・・・・。(ガソリンを多く吹かなければ当然燃費もあがります。 電子スロットルだからできる芸当ですね)
僕的見解だと超低粘度オイルは抵抗が減りますが、距離乗ってきた車には合わないと考えます。 なので必然的にクリアランスが広がってきたエンジンには見合ったオイルを推奨するので燃費が落ちます。
そして超低粘度オイルでも油膜保持性能が高ければいいのですが、基本的にはメーカー指定のオイルってあまり良いものではないので・・。
低粘度ということはエンジンを数日かかていない場合などは殆どはオイルパンに下がりきっているということ。 サラサラなんですから当然ですよね。
そんな状況でいきなりエンジンをかければ少しずつエンジンにダメージが蓄積されていくのは容易に想像ができます。
アイドリングストップも見方を変えると(ハイブリット車含む) エンジン内が十分に暖まっていない状態でエンジンをストップして、またかけてを繰り返してるようなものです。
昔はよく暖気してから・・・なんて言ってましたよね? あれって結構理に適っててエンジンが一番各部クリアランスや出力のバランスがいい状態って水温でいうと大体85℃付近なんです。
そして十分にエンジンを暖めてから発進するのでO2センサー類も痛めにくい♪
今の車は精度がいいから・・・とは言っても内燃機関の基本的な部分は昔から変わっていませんし、ピストンリングやシリンダー・ピストンも熱膨張しないような材質になったわけでもありません。
時代に合わせているようで実は基本的なことから逆行して「大事」なことから乖離していってる気がするんですよね、今の車や制度って。
って、何の話しか分からなくなってしまいましたね(^^;)
ってことで、車検の整備って何をしてるの?はその2に続きます・・・・。