こんにちは、木全です。
最近は夜中まで籠ってGDBインプレッサのエンジンオーバーホールを行っています♪
この車両は数年前ほどから懇意にしていただいているお客さんの車両でHKSのGT2835タービンで武装しているんですが、先日電動ファンが片側死んでいてプチオーバーヒートでブロックが歪んでしまったんです。
前々から距離的にもエンジンオーバーホールしがてら2.2Lにしたいとおっしゃっていたのでいい機会かも?
今回は2.2LにしてECUはLINKにて制御。 以前はノーマル書き換えだったので、演算能力の速さからその違いを体感していただけるはずです^^
各部ももちろんキッチリやります。 ピストン・コンロッドはTOMEIさんのパーツでクランクシャフトは○○流用(笑)
そうそう、クランクシャフトはGDB純正の方がお金がかかっていますね。 さすがは、競技で使うことを前提に開発されている車両ですね。
このままでは耐久性が落ちてしまうので、ピストン・ピストンピン・コンロッド・クランクシャフト・カムシャフト・メタル全てをWPC加工+ハイパーモリショット。
強度アップの目的もありますが、どちらかというとフリクション低減と表面保護の意味合いが強いですね。
インジェクター・燃料ポンプ・燃料片寄り防止のコレクタータンク(気MAXオリジナル)・オイルパンバッフルと周辺パーツも抜かりなく。
そしてノーマルのホース類も経年劣化で痛んでいますので、つまらないトラブルを起こさないためにも交換。
そしてポート加工。
ちょっと他所では考えられないくらいの低価格にて施工しますが、時間あたりで言えば確実に赤字です・・・(^^;
というかポート削るのもまず粗削りしてそこから徐々に細かい番手にて削っていくのですが、この超硬バーや研磨用のフラップやバッフルって結構高いんですよ(◎_◎;)
特に僕はあまり世に出回っていないモノを使っているのでそれがまた高くて。しかも4気筒エンジン一基のポート削ると結構無くなっちゃんで実は神経も使うし経費もかかるであまりいい仕事ではないかも・・。
じゃあ、なんでやるのか?
ですが、もちろんお客さんの喜んでいただくためです!♪
偽善ぶってるように聞こえるかもしれませんが、これ本当なんですよね。
乗ってもらって「めっちゃいい!」って一言もらったら車を作った人間からしたらそれはもう最高のご褒美なんですよ。 お金なんかじゃなく。
なので、工賃を安くしてお客さんの負担を減らしてでも譲れない部分はキッチリやりたいんですよね。 もちろんお客さんの予算やご要望に応じてメニューは変えますけどね💦
これが排気ポート。 真っ黒ですよね? でもどんな車も真っ黒なんですよ。
どうでしょうか? 同じと思えないですよね?
これは排気ポートなんですが、排気はとにかくスムーズかつなるべくトラブルの元となるカーボンの付着がしにくいように施工。
吸入側はまた考えが違ってスムーズさと・・・・この辺は隠しておきましょうか(笑)
考え方は各チューナーで違うと思いますし、正解って無いのかなって思っています。 そこがまた面白い部分でもありますよね。
こつこつ地道に削り、磨き上げる。
どのように空気が入って排気されていくのかを想像しながら。
ポンと付けたパーツで得られる馬力は大きいけれど、失うものも大きい。
だけど少しづつ「ノーマル」を底上げしたチューニングは失うものは最小限にしてドライバーの感覚に訴えかけるフィーリングを得られ、さらにレスポンスやパワーも得られる。
灼熱の暑さも気が付けばすっかり秋めいて夜は本当に涼しくなりました。 夜の作業場の気温は約24~25℃。 20℃がエンジンを組むのに最適な温度である。
だから計測する時は20℃の部屋で計測。
僕はインプレッサでラリーを戦ってきた。
そこで培ったノウハウは薄っぺらいものではない。 なにせ10キロ以上のSSをずっと全開で走るので、全てが高いレベルでなければ完走すらできない世界。
インプレッサにかける思いというのは他の車とはまた少し違うのである。
お客さんが期待する以上の仕上がりが僕の目標であり課せられた使命でもある。